寺池静人 作陶展

■7月25日〜31日
■ 日本橋三越本店本館6F 美術特選画廊

 

 日展評議員・日本新工芸家連盟理事長の寺池静人氏の作陶展が三越本店で開催された。
 会場に壺、花瓶、香炉、筥など約60点の作品が静かなたたづまいで黙している。派手な主張は一切無く、在るがままに。それでいて心地よい。今展を訪れた筆者の第一印象である。牡丹、椿、桜などの花弁や葉が作品表面に線刻され、また面刻されてレリーフのごとく浮ぶ。近寄ると釉滴金彩のしっとりした品格ある色面とマッチして高貴さを醸し出しており、それが会場に独特の雰囲気を与えているのである。いろいろとお話しを伺ったが、実に誠実で丁寧。人柄が作品に現れている、まさにそう思った。 寺池静人は京都の名工、寺池陶 の長男として昭和8年京都に生まれた。京都日吉ヶ丘美工(彫刻科)を卒業後、父に手解きを受け陶芸を志す。昭和28年、楠部彌弌に師事し、日展を発表の場としてきた。師に従い日本新工芸家連盟創立会員として一途に研鑽。帖佐美行、河合誓徳につづく第三代会長に平成22年就任した。更なる活躍を期待する。(松)

 

花小紋 花瓶

 

 

 

花の譜