襲名記念

四代 徳田八十吉 


■9月14日〜20日
■ 島屋岡山店七階美術画廊
   (後、大阪・名古屋 巡回)

 

 九谷の燿彩にはじめて接したのは昭和62年。 田正彦氏が三代八十吉を襲名する一年前である。九谷五彩の内、鉄釉の赤を除いた四彩のガラス釉のグラデーションに着目し、その焼成試片データの集積から九谷焼の新境地を築いて平成9年人間国宝に認定されたことは周知のとおりである。
三代の愛娘順子さんが、父の逝去(平成21年8月26日)の翌年に四代を襲名、襲名記念展が岡山、大阪、名古屋で巡回開催された。順子さんが約3年の父の秘書を経験し、本格的に陶芸に取り組み出したのは平成2年、この年に朝日陶芸展に入選している。その後10年は陶壁制作を主に手がけ、父の燿彩の伝授を受けたのは平成13年頃からだろう、今展には父が研究中であった朱赤の彩色作品も出品されたが、父の切れあるグラデーションとは異なる、暖かな柔かさの輝きがあった。今後の活躍を期待したい。 (松)

 

 

彩釉壷・華菱 径36.5×高32.5cm