ななこのArt
interview 〜作家の小宇宙を訪ねる〜 (3)
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榎 倉 香 邨
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『手指を動かさない、美しい文字を繰り返し書く根気を要求されなければ脳がダメになる。』
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榎倉香邨先生は現在82歳。香瓔会会長、読売書法会常任総務としてかな書道の継承・発展に尽力しておられる。
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かな書家には古筆の勉強が必要だが、香邨先生も自身のかな芸術確立の為いろいろな名筆を収集されているとお聞きして、最近収集されたという藤原定家の記録切れを見せて頂いた。「道長や行成の時代はまろやかで日本調というか静かな作品が多いのですが、西行が出る頃には道長らの時代に憧れながらも、動的な作品が多くなってきます。この流れが今の時代とそっくりでおもしろいと思います。やがて定家が注目される時代がくるかもしれません。」
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