‡ピックアップ‡

第55回記念新興展から 

 

内田 青虹

 

 最近日本画の公募展において、歴史画を出品する作家が少なくなった。
 そんな中、守屋多々志氏の歴史画は、院展の密かな楽しみであったが、平成15年に鬼籍に入ってしまわれた。
 また、白士会の加藤正音氏も輪中の砦など、信長シリーズで興味深く展覧させていただいていたが、ふっと不出品が続いている。寂しい限りだが、新興展で歴史画をずっと続けている女流作家がいる。内田青虹さんである。今回は、平家物語より、高倉帝と小督の思いをイメージして大きな物語絵巻に展開した。表現が穏やかだが、深い歴史考証があり品格ある仕上がりといえよう。      (松)

 

    「高倉帝と小督(平家物語より)」