内田 青虹 歴史画展

―戦國女人から、明治・維新の忘れ得ぬ人々―


■3月22日〜28日 ■田中八重洲画廊

 

 歴史画というジャンルはなくなってしまったのか、ほとんど描き手がいなくなった中、私達のアイデンティテーの源である「日本の歴史」、日本の若者にもっと認識して欲しいとの思いを持って、歴史上の人物を描き続ける貴重な存在。
 ―戦國女人から、明治・維新の忘れ得ぬ人々―をモティフとするが、衣装をはじめ髪、装身具、調度など時代考証が欠かせず、しかも資料など少ない容貌まで厖大な時間を必要とする。しかも時間背景や人間性までとらえることは並大抵ではない。青虹の亡き人々へ寄せる思いの深さを思う。
 青虹の歴史画への道は、1985年「細川ガラシャ」からはじまり、その後毎年、新興美術院展に発表を続けた大作群―野村望東尼、高杉晋作、久坂玄瑞、坂本龍馬、諏訪御料人、淀殿と常高院―ほか、最新作の「軍神・廣瀬中佐」(171×180
cm)まで、キラ星の如く会場を埋めている。人物像に加え背景にも事跡などを配し、人物像が立体的に浮かび上がってくる。
 萩市出身。元新興美術院参与。現在、無所属。(中)

 

 

軍神・廣瀬中佐 171.0×180.0cm

 

淀殿と常高院(大坂夏の陣)  171.0×360.0cm