第29回 長岡 美和子 個展

 

●10月28日〜11月3日
● 滝不動 スタジオM(長岡自宅2F)

 

 もともと神戸に在住し、書の個展活動を国内外で展開していた長岡美和子さんだが、17年前の阪神大震災で罹災し千葉県船橋に居を移した。以降、思うところあり自宅二階を「スタジオM」としてギャラリーに開放、海外展も含め個展活動を再開した。昨年は東日本大震災に心を痛めながらも28回目の個展を慣行、そして今回の個展へと繋げた。
 今展には昨年の海外展出品の墨象「悠」(ケニア・ナイロビ展)、墨象「笛」・「弾」、「錦」(杭州西湖博覧会)を始めとする墨象作品18点、仮名3点、日本画5点に昨年に描いたスケッチ300枚が並んだ。
 その中より2点を挙げた。墨象「弾」は、へんとつくりの思い切った変化が動感に広がりを生みだして、実にスケールの大きな作品となった。もう一点の「太湖の夜景」は所属する全展小品展に出品した作品で、西湖博覧会訪問のおりのスケッチを起こしたもの。月あかりで蒼くにじむ対岸、その反映を太湖に映す幻想的風景である。(松)

 

象「弾」2011 年 西湖博覧会出品(杭州)

日本画 太湖の夜景 SM