第30回記念 長岡 美和子 個展


●10月27日〜11月2日

● 滝不動 スタジオ展

 

 墨象系書家として主に個展活動による作品発表を続けてきた長岡美和子さん。
 昭和59年、神戸元町「ギャラリーはりしん」の初個展以降、神戸時代に10回開催。しかし、平成7年の阪神大震災で灘の家が倒壊。千葉県の船橋移転という一大事件を経験しながらも、移転したその年に住居を改築してギャラリー「滝不動スタジオM」を設立。同年10月に日本画作品を加えて第11回展を開催するという意欲をみせた。そして、今年第30回展を迎えたが、その実行力は賞賛に値する。
 長岡さんは、近畿大学理工学部数学物理学科数学専攻。在学中に上田桑鳩が近大の講師として在ったことが、書を本格的に学ぶ契機になったという。後酒井葩雪に師事したが、文字性を残すという方向性は第1回展からブレていない。
 今回は、墨象19点、仮名3点、日本画5点にスケッチ300点の展観。その中、回線の動感で魅せた「累」と空間清楚で切れある「溌」を挙げた。海外展175回、受賞98回。(松)

 

墨象「累」(かさなる)

 

墨象「溌」(そそぐ)  2012 年西湖博覧会出品(杭州)