中村眞一郎著「四季」より
    「人生は一つの夢なのか」

第37回 長岡美和子 個展


● 10月22日〜 28日
● 船橋・滝不動/スタジオM展

 中村眞一郎著「四季」より「人生は一つの夢なのか」をテーマに墨象24 点、仮名3点、日本画3点、スケッチ240枚が一堂に。1984年の第1回展から毎年欠かさず個展を開催。海外展も含め37回の足跡を辿る。今回は13年前から対峙する文学作品の中から、最初は断念した中村眞一郎に再挑戦し、そこから得た材を長岡さんの墨象で表現した作品が並ぶ。掲載の「心」は最初に目に付き、展観最後まで揺るぎない存在として残った作。「四季」第一章「夢の発端」冒頭の「心のどよめき」部分に長岡さんの心象が走った。一気の作書と思われるが、実に簡潔な象。線条のリズム、余裕のあるムーヴァン、白は美しく輝いている。「囁」はその隣に展示された作。出典は同様。「心」のそばにある「別の意識が囁いている」に想を得た。この象は一見騒がしさも感じるが、各パーツの微妙な間に静寂の囁きもある。(篠原)

 

墨象「心(こころ)」

墨象「囁(ささやく)」