第27回 長岡 美和子 個展

■10月31日〜11月6日
■ 船橋市・滝不動 スタジオ M

 

 長岡美和子さんの27回目の個展。もともとは神戸に在住し、神戸市で確か隔年に個展を開催してきたが、阪神大震災で被災。その後千葉県船橋の滝不動に居を移した経緯がある。以降自宅にアトリエ兼ギャラリーを開設し、毎年精力的な制作活動を展開している。
長岡さんは昭和39年に上田桑鳩、酒井葩雪に師事。現代書の道を歩んできたが、書風は「墨象」に属する。墨象といっても全く抽象的なものから様々で、長岡さんの作品は文字性を保ったイメージ表現といえるだろう。一瞬の墨線に込める思いは尋常でなく、恐らく精神性を高めるために始めたと思われる「居合」も10段、師範と聞く。今展には、墨象の「片」、「香」、「幾」、「段」、「強」、「板」、「髪」、「羅」などの他、珍しく数点の仮名作品が並べられた。紹介の「羅」の割筆を活かした捌きと空間余白の美しさに魅かれた。かなでは破れ継ぎ料紙に「人麻」の歌を挙げる。

 

きのうこそとしはくれしか… (人麻)

 

墨象「羅」