作 田 英 嗣 63

〜書 と 匠 との出会い〜

■5月3日〜6日  ■帝国ホテル大阪4F 撫子の間

 毎日書道展審査会員、浪速書道会会長作田英嗣氏の63歳の個展。
 外国語大学講師(大阪外大)で書団体のトップという肩書きを持つ人は恐らく希有であろう。外国人留学生に「書」を通じて日本の文化を伝えるという仕事もこなしており、若い学生もそうした事由で書を勉強する。本来国際交流とは日本人として文化を語る事が出来なければ、英語や他の外国語がいくら話せても馬鹿にされる。外国語習得は日本の歴史・文化を学ぶことの次のステージにあるということだ。作田氏はそうした観点にたった書の捉え方をしており、英語書きの書もよく近代詩文書の範疇に取り入れている。
 今回の個展は、3年前の銀座展に続くものだが、「書 と 匠 との出会い」と銘打っての開催、ホテルの一室を使い、表具師( 匠)・山中祥吾氏の軸装のみの展示、入り口に63本の横線作品は作田氏ならではのパフォーマンスである。壁と少し距離をとった軸展示とスポット光の効果は新鮮だった。38点中、注目した3点を挙げた。「行」の空間感が特に心地よかった。(松)

「うそをついたような昼の月がある」