第41回日展

土橋  靖子

「空 蝉」

  冒頭三行の静かな渇筆の味わいから、揺れ動く中盤の潤渇の妙、そして終章の静寂の潤いへと。客観視すれば、緻密な美的要素が計算されているが、作品の全体からはそれらが隠れ、情感に訴える力が前面に出ている。