喜寿記念

彩白夢想

桑田 三舟

かな書展

 

笹舟・三舟喜寿コーナー

 

 

 東京展  ■平成17年9月13日〜18日 ■東京銀座画廊美術館
 神戸展  ■平成17年9月29日〜10月2日 ■兵庫県立美術館王子分館 「原田の森ギャラリー」2階大展示室

  「 日本の四季 1664×(847×4) 1664×(847×4)」

 日展理事、笹波会会長の桑田三舟氏が喜寿を迎えられ、東京と地元神戸で大々的な喜寿記念展が、読売新聞社、神戸新聞社の後援を受け書道笹波会の主催で開催される。
 前回の大きな個展は、平成12年に開催された「生誕100年桑田笹舟展」に併催した日展大臣賞受賞後の神戸展以来だから、5年振りのこととなる。その折に、「喜寿には、父の喜寿作品と同じ書題を書く父・子展を計画している」とお聞きしていたが、今回の案内状のタイトルの左隣に「笹舟・三舟喜寿コーナー」との記載があり、共に芸術院賞受賞後の喜寿作品、これは面白いぞと今から期待が膨らんでいる。
 また、5年前のその時期は氏が体調を崩し、もっとも辛い時期であったと記憶する。院賞候補を全うするか氏自身迷われていることが感じられたが、周囲の後押しを一身に受け、周知のとおり三舟氏は平成13年度の日本芸術院賞を受賞された。その後、体調は徐々に回復に向かわれ、今では舌鋒鋭い従来以上の三舟氏となられている。
 「作品はその折々である」と語る三舟氏だが、その折々の自分をどうつくりあげるか、という普段の美への研鑽を怠らない。例えば抽象絵画の蒐集、現代空間にマッチする料紙の自作、表装表現との新しい調和への挑戦など、ひらめきを新たな空間表現に結びつける努力は惜しまない。また、言葉、文字を扱う者としてその語源の追求などなど。したがって、自然と蘊蓄が深まるのも当然といえようか。
 さて、今展に出品される代表的な作品を挙げるが、先ず、掲載の「日本の四季」は、晶子、比庵の歌(右)、定家、良経の歌(左)の四曲一双。今年の笹波展にお披露目された「三十六歌仙屏風」の六曲一双、また、夕爾の句と比庵の歌を書いた「扇面屏風」の六曲一双、「海」をテーマとした六曲一双、更に利久屏風の「風花雪月」、「平安四季」等の大作が並ぶ。それに軸装115点、額装95点、帖3点を加え、実に220点に及ぶ作品が展示されるという。三舟氏の真骨頂が会場を埋め尽くす。       (松)