佐藤青苑
佛画の道・書の道
第2回 おもひ展

■平成21年11月10日〜15日
■東京銀座画廊・美術館
    (銀座貿易ビル8階)

 産経国際書会副理事長で墨奏社会長の佐藤青苑さんが第2回おもひ展を開催した。第1回展は御尊父の33回忌の法要に開催され、そして今展は御母堂の33回忌に巡りあったとのこと。墨奏社を立ち上げ5年、いろいろな困難にぶつかり挫けそうになった時、心を静めるために仏画十二天をこつこつと描き続けてきたという。その仏画が完成したのを機に、「飾らない自分の書」を制作してふたつを併せた展覧会を開催しようと決断したことが第2回のおもひ展に期せずして繋がったといえよう。六曲一双の十二天像より梵天、帝釈天、多聞天を挙げた。丁寧に筆が運ばれ、思いの丈が伝わる仏画である。書作品20点のうち、自詠の短歌を書いた3点以外は総て禅語からの選文である。朴訥とした悠揚の書の「堪聴」、「翰墨歡 」は、おっとりとした青苑さんならではの自風がある。また、木簡隷調の「観聴」も雰囲気がいい。尺牘紙に書いた2字の「任運」は小品ながら空間性と緊張感がある作品であった。
 ひとつのけじめとこれからの決意が窺えた個展であった。      (松)

 

 

任 運

会場にて


十二天(六曲一双)の内