古谷蒼韻と
興朋会選抜展


■4月21日〜7月16日
■ 奈良市杉岡華邨書道美術館

 

 2000年8月に開館した奈良市杉岡華邨書道美術館の企画展。これまで平成の書道界を展望することを目的に、現在活動する著名な書家を紹介するとともに、その書家が代表である会派の作家の作品を同時に展観する展覧会を開催してきているが、「古谷蒼韻と興朋会選抜展」が開催中である。
 折しも、当館の名誉館長で財団法人杉岡華邨書道美術財団理事長の杉岡華邨氏が3月3日に逝去後の開催となったが、芸術院会員推薦を受けた経緯を持つ古谷蒼韻氏の会の選抜展となったのは正に巡り合わせだろうか。
 現在、古谷蒼韻氏は文化功労者、日本芸術院会員、日展顧問として書道界の牽引的立場にあるが、「興朋会」は、村上三島氏の逝去を受けて「長興会」を解散し、再編された会である。今や、古谷氏を筆頭に日展では理事1、監事1、評議員2、会員6、委嘱6を擁するが、会は王羲之を祖とする本流に礎を置く書学姿勢を貫いている。その17名、18点の展観となっている。
掲載他、中川裕晧、望月和風、石永甲峰、原田玉童、森嶋隆鳳、福光幽石、佐々木宏遠、堂本雅人、伊織蘇峰、平松紫雲。(松)

 

 

宮崎 葵光

五言句(杜甫)〈平成24年〉