書道笹波会第9回代表100人展
-リズムを求めて-

● 2 月15 日〜 17 日
● 兵庫県立美術館王子分館

原田の森ギャラリー

荻野 誠二

「月夜には…」

 

 一昨年の、銀座での第8回展は120名の屏風による豪華絢爛の展開で、用意した図録が売り切れる程の盛会ぶりを呈した。やはり、料紙の研究で長じた笹波の伝統は今にしっかりと受け継がれている。今展は「リズムを求めて」をテーマとして100人100点の作品が並んだ。注目作を挙げる。
 村上俄山会長は6曲一双の屏風に、かつて宮本竹逕氏が出品したイメージを重ね村上流にアレンジした作品。江戸時代に着物の文様例として版木で摺られた楮紙に百首の貼り交ぜで趣あった。田頭一舟理事長は、直線的な行に微かな振幅を加味して視点を繋ぎ、静謐な情感を醸す。温暖色三紙に大きなゆらぎある散らしを配し、潤墨部をポイントに魅せた寺岡棠舟。自作の胡粉加工の料紙に細字、中字の対比涼しい田頭央。荻野誠二も自作の草木染めであろうか、玉藻文様に書線が映える。大きな回線の切れよい秋山和也は期待作家のひとり。草野曽舟も大胆さの中に繊細な機微ある。複雑な構成で情感こもる中島緋舟。安定した美の皷芳石、東晃舟など。(松)