赤 江 華 城  書 作 展

 日展評議員、臨池会副会長の赤江華城氏が第38回日展において文部科学大臣賞を受賞、その受賞記念展を大阪で開催した。
 赤江氏は昭和4年大阪市の生まれ。大阪学芸大学時代に杉岡華邨氏に師事し、本格的な書作活
動に入った。
師の創設した臨池会に当初から参加、会運営の中心的役割を果たし、昭和58年、60年に日展特選受賞、平成6年に日展会員に就任した。約40年間の研鑽は順風満帆とは言えないが、堅実に書芸に打ち込んできたからこその地位の確立と言える。平成18年、日展評議員に就任した年に最高賞受賞は時の勢いを感じるもので、今後の展開を十二分に見据えた上での個展となった。大学教授退官記念展以来となったが、日展、臨池会、書芸院などの一点物の大作の展観と比べ、小字、細字の小作品に赤江氏の感性の豊かさを垣間見た思いがする。扇面の「み空行く」、「松晴れて」に見る線の切れ、「天の海」の左空間を大きくあけた4行作品も余白の響きがいい。紹介の「法師蝉」には柔らかな空間の広がりが感じられる。大字作では、「白露も」に見る文字間呼応に魅せられた。
 今後に期待したい。 (松)

  ■8月15日〜21日   ■大阪・なんば 島屋6階美術画廊
   
   「法師蝉しみじみ耳のうしろかな   (川端茅舎)」
            30.0×24.0cm