− 第28回全日中展(東京国際美術大展)−


アート書と書作展 島影美風 作品展


●4月18日(水)〜23日(月)
●東京都美術館

 

 卒寿を迎えようとする島影美風さんが尚も精力的に作品発表を続ける。今年28回目となる全日中展(東京国際美術大展)個展コーナーに11点を展覧する予定だ。島影さんにとって同展個展は6回目となる。毎回テーマを設定した作品選別ができるのも島影さんが長年にわたって築き上げてきた作品量、幅広い作品内容あってのことである。そこには書展に懸けてきた島影美風の人生そのものが詰まっているともいえよう。今回はそんな作品群の中から「アート書」を柱にした展観になる。「赤い靴」は昭和60年頃、師事した南不乗に「商業美術」と言わしめた作品。洋紙にポスターカラーを使用して書かれている。当時の書壇ではほとんど見ることがなかった手法らしい。また素材の言葉も斬新だが、選んださしたる理由はないと言う。ただ単にその時に書きたかった言葉。その辺のところも島影さんらしい。書法は持論の俯仰法を蔵している。靴字最終画のはねあげには如実に表れている。「邂逅」になるとその法は線全体を巡り、まるで語意の意匠のように二字が向き合うのである。「巳」は自身の干支を書いたものだがこの技術に驚かされる。字源よりも発想、微細な墨の動きは必見である。(篠原)

 

 

 

 

赤い靴

邂 逅

巳(私の干支