書壇院ギャラリー第110回展〈企画展示〉
三輪田米山・魂の書

−高澤浩一氏コレクション−


● 4月4日(木)〜6月1日(土)
 午前10時〜午後5時・月曜日休館 −入場無料−
● 虎ノ門/書壇院ギャラリー

 

 虎ノ門の書壇院ギャラリーで米山展が開催中である。今展は二松学舎大学教授高澤浩一氏のコレクションから24点を公開展示したもの。米山を愛して止まない高澤氏は十数年の取材を経て、2016年に芸術新聞社から同タイトルの著書を刊行し、話題にもなった。今展は、そこに掲載された16点と未掲載の8点で構成されている。
 三輪田米山は伊予の神官。無類の酒好きで、飲んでは書き、時には人に肩を支えられながらも筆を揮ったという。その書は数知れず、伊予松山を中心に神社の石文、幟はもとより、一般家庭にも多く眠っているものとされる。高澤氏は著書の中で米山の書を「形式などに捉われず、技巧を超越し、書が心の内から躍動して書かれた」ための迫力の漲りと説いている。確かに言い得ている。一方、見落としてはならない事実もある。それは王羲之の影響だ。掲載作の中でも「免耳波見て…」にその一端が如実に窺える。没後100年を過ぎても色褪せない、米山の書の再確認をぜひ。(篠原)

 

無 事〔軸〕〈1250×550〉

拓「長明燈」〔軸〕〈 900×330〉


ギャラリートーク中の高澤浩一氏

とし乃内耳…〔六曲屏風〕  〈1300×500×6〉

免耳波見て…〔軸〕〈1370×620〉