第53回二元展

 

寺下 幸世

「明日へ I 」

 

 祈りの凝縮がここにはある。顔前に両掌を併せて一心不乱に祈るその掌のシワは白髪と共に、この老婆の人生を象徴している。薬指に浮かぶ幼児の顔は、この子の明日への願いなのだ。すべて鉛筆書き。(中)