第67回二紀展

 

伊藤 光悦

「ぼくの海」

 

 陽が沈み月がのぼる夕の狭間、風が止み鎮まる海。刻が止まり無音の刻。何度も三陸の海岸に足を運んで得た想と聞く。突堤に坐る少年(実=生)と壁の人影(虚=死)がこの作品の眼目。深い思索を感じる。(中)