新世紀の顔・貌・KAO

―30人の自画像― 2010

企画:中野 中

■1月18日〜28日 ■銀座・高輪画廊

 

大谷 早苗

「 眼差し」

 第8回展を迎えた中野中企画の「30人の自画像」展。自画像は画家なら挑戦したいテーマであろう。しかし、表面的描写に終わることが出来ない難しいテーマでもあり、自分の絵画スタイルでの表現が出来るか否か、銀座の後、2月金沢ひろた美術画廊、3月大阪高宮画廊で開催され、引き続き4月27日から北海道鹿追町立神田日勝記念美術館、5月18日から京都アートスペース東山と巡回する。30名の自画像より若干数紹介する。
 自身の抽象表現の中に「目力」を付加して自画像とした大谷早苗。川内悟は内なる気力の形が個を形成するという具現であろう。背景は欧州風景、その歴史背景を見つめ歴史風景画に向かう嶋津俊則。高橋重幸の画面を覆う白は過ぎ去った残滓。虚無と現実を繋ぐ心韻的構成だ。堀江優は無垢な心で真理を求め、ただありのままをありのままに、光芒の彼方を見詰める。椋野茂美は自らを重なる花に同化させる。