2012春季創展

 

鬼頭 霧子

「冬の刻」

 

 濃紺の闇に佇む老犬の存在感がよくとらえられている。やや腰砕け気味だが、精も魂も尽き果てた姿なのだ。赤い眼が哀しみを湛えながら、世の欺瞞を糾弾している。プリミティフな描写がテーマに適った。(中野)