矢 島 俊 一 油絵展

―ふるさとの詩・甲斐・信濃・裸婦―
■ 5月8日〜13日 ■ 銀座・文藝春秋画廊

 東京都美術館で開催される蒼騎会展で一際白の美しい作品に出会える。創立会員矢島俊一氏の作品である。
 実に伸び伸びとしたデッサンに白いたっぷりの空間、胸のすくような清涼感が矢島氏の作品の特徴であるが、まとまって作品を拝見したのは初めてのことであった。
 1925年生れだから、今年81歳。54年に武蔵野美術大学を卒業後、同志とともに59年に蒼騎会を創立、蒼騎会一筋に発表を続けてきている隠れた逸材。今展には本展出品の130号の油彩大作「野州葛生」、「甲斐駒ヶ岳」、120号の「裸婦二人」、「お千とお梶」、そして紹介の「利根川の詩」を中心に、裸婦、風景の油彩中作からパステルの小品までが並んだ。また、氏の在住する町の風景を描いた「ふるさとの詩」もほのぼのとした雰囲気があった。 (松)

 


     「利根川の詩」