嶋津俊則 油絵展

■10月12日〜18日  ■近鉄 阿倍野店6階美術画廊

  二元会会長嶋津俊則氏の恒例の油絵展である。一昨年はこれまでの二元会本展出品の大作を6点並べ、ヨーロッパの史跡の持つ歴史観を描く深意を問う中での作品展であったが、今回も5点の大作が制作姿勢の継続を無言で語るものとなっていた。殆ど鮮やかな原色を用いず、古色然としたモノクローム的な石の街にはどの作品も人一人いない。ただただ街の重み、存在があるだけである。氏は大地と一体となったヨーロッパの荘厳な石の建築物の光景に心打たれたと以前お聞きしたことがあるが、作品にはそうしたモチベーションが不可欠である。
 そんな氏が中品から小品にかけては対照的なカラリストぶりを発揮する。原色に近い配色で且つそこには人々が溢れかえっている。大作を静とすれば、正に動である。30数点の中・小品の中パリ北部の街「サンドニ」を挙げる。       (松)


 

  「サンドニ」 30F