高橋 重幸 展

―油彩・水彩・パステル・墨―

■7月12日〜17日
■宝塚市立国際文化センター
      アートギャラリー


 新世紀美術協会委員・水彩連盟同人、高橋重幸氏の宝塚での個展。近年神戸から、宝塚沿線沿いに居を移したが、地元では初めての開催となった。出品は水彩連盟出品の大作2点を含み、油彩、パステル、墨などの小品約20数点が並んだ。
 中でも、パステル作品に注目した。使用したパステルは従来の固形のものでなく、細微粒子のパンパステルと呼ばれるもので、紙質や基底材(水彩、アクリル、油彩画)を問わずに描くことが出来る。ペインティングナイフ状のものに貼り付けられたスポンジに色粒子を付けて描くので、繊細な濃淡のグラデーションが容易に表現でき、また、伸びが良く消しゴムで簡単に消せるが、スポンジで描くため細部の表現に技術を要する。目下、氏はパンパステルの描き方のDVDを製作しており、その卓越した用法で描かれた「ヴァイオリン弾き」は会場で白眉の1点であった。鴨居玲のデッサンと雰囲気的に重なるも高橋イズムを持ちつつある。9月半ばから2ヶ月間スペイン取材。その成果が楽しみだ。(松)

 



 ヴァイオリン弾き