加藤三男個展 III


● 7月17日〜21日
● 兵庫県立美術館王子分館
 原田の森ギャラリー東館1F

 70歳を機にモダンアートを退会し_残りの人生を個として活動すると決断、上野松坂屋での定例個展に銀座個展など積極的な制作・発表を実施してきた加藤三男氏。モダンアートからの縁で、筆者が企画した兵庫県立美術館王子分館原田の森ギャラリー本館1Fで本格的な回顧展を開催したのが2014年。翌年郷里宮崎県文化賞を受賞。
 その2年後、ボールペンのドローイング作品を同館で発表、新たな制作指針を掴んだ。そして、新たな油絵のコンセプトとドローイングの進化をひっさげての3回目の個展。過去の思い深い作品約10点に、5年かけてやっと納得するに至った自画像と爬虫類(カメレオン)と釣り具のルアーの組み合せが斬新だ。そして多くの展覧者が足を止め見入ったのが、約200枚が組になったドローイング。蝉の抜殻らしき形態が魚、蛙、馬などに変化する。すべて手描きで、スピーディーで均一な線。とても91歳の仕事と信じられない程。色鉛筆彩色がまたセンス抜群。(松)

 

 

 

 

 

空と海と 2019年 F130×2 油彩

立像 1972年 F100 /自画像 2015〜19年
F150 /時の流れ 1972年 F100 〈各油彩〉

ドローイング 2019年 ボールペン・色鉛筆