第87回国展

 

本橋 信子

「風舞う日」

 

 右手を頬に当てメランコリーに沈む女性の表情が透逸で、となりの悩みの種の男の顔と良い対称をなしている。地平線も家々も傾いて彼女の内面と共震する。風に運ばれて来た花が彼女の心に入るのはいつか?(中野)