頭師 まさ子 洋画展

■ 2005年12月1日〜6日
■ 大阪市・ギャラリー 香

 今年の第44回二元展で博尊賞を受賞、常任委員に就任した頭師まさ子さんの個展である。
 頭師さんは二元会の創設者である鈴木博尊氏に師事、その三年後の第14回二元展から出品を重ねている。近年は外国風景をモチーフとして制作を続けており、今年の受賞作「シエナの街」は俯瞰描写で複雑な屋根のつくりだす構造美を巧く表現していた。今回の個展もそうした海外取材をベースとしたヨーロッパ風景約20数点が並んだ。
 運河にゴンドラが浮かぶベニス風景、コルシカの砦ボニファシオ、チェコ紛争の前の取材スケッチをもとに作品とした「ドブロブニク遠望」、大作のエスキースと思える「ジベルニーの庭園」も注目したが、上掲の「スミュールオクソワ」が力作だ。風景を映した手前の川から空に抜ける建物の存在感、この作品も屋根の組み合わせに構図的な面白さを醸している。とにかく絵に対する姿勢は真摯である。今後の展開に期待したい。    (松)

 

 「スミュールオクソワ  (フランス) 」 F20号