塚本 文子 個展
透明水彩絵の具と共に  
…今も、これからも…


●10月9日〜14日

● 兵庫県立美術館王子分館

原田の森ギャラリー展

 二元会委員・塚本文子の大個展。これまでも、地元関西での小品を中心とする個展開催や東京での企画グループ展に参加して発表活動を続けてきているが、昨年の第51 回二元展で文部科学大臣賞を受賞。その記念も兼ねて、これまでの自分自身の作品の流れと今後を見据えるため、二元本展出品の旧作から最新作(グループ展出品の大作も含め)まで展示するスケールの大きな個展を開催した。
 当初の作品は人物がメインで、水彩で油絵に負けない色面を出すために生に近い白と黒、赤など強烈な対比色を使用していた。が、色層が軽くなり想いが色彩にマッチしていなかった。それが、「樹」をテーマとして一転、「私が描く木のようなものは、自分自身」と言い切るように、自分、女性を赤裸々に描き込むようになった。色彩も黄茶系から青に変化。胸の内に蟠る情念を、色彩と顔も含めた表情で描出するようになった。紹介は最新作。小品「舞子さん」などデッサンの確かさも窺えた。(松)

 

 

 

 

 

 


 

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会場風景