第54回二元展

 

塚本 文子

「私のものだと思っていたのに」

 男女の複雑な思いを濃密に描いてきた。その題名を綴るだけでも興趣深いが、今作は裸木の中に浮かび出る男の裸身に女がすがりつく。空間に透明感が出てきながら、内意はいよく深い。(中)