第47回新協展

 

 

「黄昏の刻(サンジミヤーノ回想)」  

鈴本 敏弘

 

 

 本通りから路地へ歩を進める。

レンガ積みのアーチをくぐり、家壁沿いの奥で顔見知りが立話を交わす。

夕暮れの明かりの中で、どことはなしに懐郷の念が湧く。

ペイヴメントの靴音さえもが。