ー離郷40年、画歴45年ー

高 橋 美 奈 子 故郷展

■10月19日〜24日

■栃木県塩谷町公民館

 

 新構造社会員高橋美奈子さんの個展が郷里の栃木県塩谷町公民館で盛大に開催された。今年は高橋さんにとって離郷40年、画歴45年にあたる記念すべき年。塩谷町からの依頼で初の故郷展となった。作品は新構造展出品の大作を年代順に並べたコーナーと国内外取材による風景中心の小中品とに分けられる。高橋さんのカラーである赤を基調にした色面の変遷が公民館に接続する体育館一杯に広がる。さながら作家の回顧展の様相だが、掲載作の新作に見るように画肌の新鮮な響きはますます深化を続けている。高橋美奈子の赤がこれから何処へ行こうとするのか未来を想像させる展観であった。

 尚二沢湧水で知られる塩谷町は、自然と人が調和する静かな町。高橋さんの絵の礎を築き上げた町。会期中の入場者数が1000人を超えた事実。この三つの要素の関わりは、美術が人を呼び、地域を動かす何よりの証左と言えようか。画家高橋美奈子が故郷に伝えたものは、絵と自然と人が織りなすメロディーのようなものだったのかも知れない。(篠原)

 

 

尚二沢

 

オーロラの下で