画歴40周年記念展 II  高 橋 美 奈 子
                  

薔薇シリーズ    住 西 摩 貴 奈

■ 2005年11月3日〜8日   ■ GINZA TANAKAホール4階

 新構造社会員a橋美奈子さんと往西摩貴奈さんの二人展である。会場を二分しそれぞれの個展形式としているが、二人は母子で、摩貴奈さんが東京芸術大学大学院卒業記念として母子展を開催以来二度目となる。
 a橋さんは新構造社展出品の120号の大作「華燭」を中心に風景、静物等約24点の出品。中でもイタリア、スイス等ヨーロッパ風景が多く出されていたが、その中より「ベニス旅情」を挙げる。得意の赤をベースにベニスの運河をゴンドラに乗った視線で描いた作品である。まるで白昼夢のようなぼかしたマチエールが心地よく響いてくる。他、マッターホルンの雄姿も印象に残っている。
 摩貴奈さんは、今年結婚され環境の変わる中での制作であったが、バラをテーマとした一連の作品を展開する。和紙を何枚も貼りあわせて階層的な深さを狙った作品に今後の展開の予兆を感じたが、日本の文字と絵画を結びつけた卒業制作以来の思いが感じられる作品「言薔薇」を挙げる。緻密な薔薇のデッサンに呼応するかのような文字が浮かぶように、又消えいるように配されている。全26点の出品。(松)

 

ベニス旅情(イタリア)」  橋 美 奈 子