第51回新世紀展

 

佐藤 一成

「雨のち晴れ」

 両腕を所在なげに垂らし両膝立ちする女の表情も肢体も脱力感が匂う。

茫漠たる広がりの中、それでも闇は拭われ、わずかな光明は寄せつつある。

抒情を孕む強固なマティエール。

甘さに流れぬ心の葛藤。