第57回新世紀展

 

佐藤 一成

「旅」

 

 昨日と明日の狭間を往くも戻りもならず、今という刻に逡巡する。それは生と死の狭間かも知れぬ。見開いた眼は外界よりも内なる世界を凝視するかのようだ。頬に刷いた朱赤が黒も白も深く美しい色にした。(中野)