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アトリエ訪問 新連載 第16回 |
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アトリエ訪問 新連載 第16回 |
| 訪問者がいつも利用する最寄りの駅から上へ二つの上尾駅の改札口で落ち合い、その足で隣接するビル内のカフェへ向かった。店内は広く、ゆったりとしたレイアウトは周りに気兼ねなく、ゆっくりお話を伺うことができた。 カフェと同じフロアにある市民ギャラリーで、一週間程前に“米寿”個展を終えたばかり。まだお疲れが残っているのでは、と気遣われたが、そんな様子もみせず矍鑠たるお元気ぶりであった。 |
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「晩秋妙義」は今春の第61回大調和展で文部科学大臣賞を受賞した作品。初出品が16回展(昭和52年)であったので、休みなく46回、通算47年目の栄誉である。 |
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文部科学大臣賞 晩秋妙義 F100 2023年 |
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| 加藤さんの絵画との出会いは、勤め先が週休2日制になったことにあった。当時はバブル経済で誰もがモーレツ社員で、働きづめに働き、週一の休日は家族のことで精一杯。週休2日制で一日は何か自分の楽しみとして趣味を持ちたくなった。当時、会社の顧問として中村徳次郎さん(一水会会員)を迎えて絵画教室を開いていた。絵画ならば、退職後でも続けられる、ということで絵の勉強を始めた。36歳の時であった。「師・中村は、繰り返し言ってました。細かく技術的なことはあまり言わず、“とにかく良く見ろ”と。」その教えが、その後、岡田忠明さん(独立美術協会会員)との出会いによって大きく画を前へ進めた。その成果は“牛”シリーズとなり、“赤い牛の加藤”と言われるようになった。当時住んでいた近くの牧場へ牛のスケッチに通い、牛を描いた「佇む」(平成12年?)に始まり、小千谷(新潟県)の闘牛連作でピークを迎えた。あの巨大な肉体がぶつかり合う激しさ、滾り立つ生命が、加藤さんの心を熱くしたのだ。“良く見ろ”の教えが、その奥に宿る魂が自分の内奥を動かしたのだ。 |
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岩からの響 P100 2019年
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| *昭和10年横浜市生。同52年大調和展初出品。現在、大調和会常任委員、埼玉県美術家協会会員。 |
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