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夢遥 ゆめはるか��
(全日本美術『今月の課題』1996〜2005年を単行本に) 全日本美術編集主幹 松原清 著 A5版 272頁 定価2000円 |
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今月の課題 「
トルコへの旅 」 編集主幹 松原 清
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トルコと日本の関係を日本人はどれほど知っているだろうか。 |
5日間の走破距離はなんと2700キロ。1日平均540キロであり、トルコ半周の大移動旅行であった。
初めは、車窓から見える景色を楽しんでいたものの、朝5時半にモーニングコール、7時出発の毎日。バスは2日目からはほぼ全員が居眠りの場所と変わった。見学時間は1〜2時間、後はすべて移動・休憩時間である。満足にじっくりと景観を楽しんだり、現地の人々とのやりとりをしたりする暇もない。見学地を少なくしてでもいいから連泊のあるツアーを何故選ばなかったのかと悔やんだ。 しかし、帰国してしばらく経つと少し思いが変わった。「よくぞ頑張って巡った」との気持ちが強くなった。1〜2時間でも現地に立って、現地の空気を吸ってきた思いの強さが、改めてどんな所であったかという向学心を刺激させてくれる。「トルコは何故か日本贔屓らしい」という曖昧な知識で、中近東の一角であるものの、テロをあまり心配する必要もないという気持ちだったが、とんでもない間違いで、入管の審査は厳しく靴まで脱がされる。周りをアラブ諸国に囲まれているという意識を再確認させられた。で、トルコと日本の関係は1890年(明治23年)のエルトゥール号遭難の悲劇に始まる。トルコ皇帝が日本に派遣した特使一行を乗せたエルトゥール号が帰路、和歌山沖で暴風雨に遭い沈没するという事故が起き、台風の中、串本の漁師達が命がけで救済に駆けつけたのである。 続く |
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