今月の課題 「新年・思うことアリ」 編集主幹 松原 清
平成から5月1日に令和と元号が移り、今上天皇徳仁(なるひと)陛下、皇后雅子陛下へと御即位がなされた。即位した天皇陛下が日本国の内外に即位を宣明する儀式「即位礼正殿の儀」が10月22日に執り行われ、天皇、皇族、三権の長をはじめ、海外約190ヶ国からの国家元首、首脳、代理、国内招待者で約2000
名が参列。日本の古式に則った荘厳な儀式に感銘を受けた。物議をかもした韓国、台湾、香港からの出席もあった。それは横に置いても日本国内では最大のイベントであったことに異論を唱える人は少ない
海外に目を移すと、やはり東アジア情勢の不安定化が心配される。イラン、トルコなどもキナ臭いが、米中対立による経済的影響と中国、韓国、北朝鮮、日本、米国が(ロシアも含まれるかも)絡み合う安保問題はデッドロックに乗り上げてしまった感がある。そんなこんなを範疇に入れても、「今年の漢字」で1位となったのは「令」であった。日本人が下した最も気になることが新元号移行であった査証となろう。因みに、応募総数21万6千325票のうち「令」は、3万427票で、2位の「新」1万4千850票に大差をつけた。世界的に政治家として対処する政治案件の重要度は(1)安全保障(2)経済(3)国民への福祉(教育、医療、年金など)となると思う(一般国民は順序が真逆になっているかも)が、日本はどうだろう!
そのどれもに繋がるのが報だ。対立した意見がある場合、両者の意見を載せて判を仰ぐのが報道中立なのだが、世論を社の調に導くような、フェイクも挟みながら良い所どりの記事を堂々載せている。それを報道する/しない「権利」とか報道倫理を真っ向か破ることをのたまう。権利」には必ず「義務」と「責任」が付随するのだ。
次に挙げたいのが「経済成長率」だ。低成長下経済となって約20年、世界の賃金上昇、土地・家屋上昇度は日本を凌駕している。それなのに消費税アップ。何処の、誰の圧力が働いているのか? 本腰を入れないと手遅れになる。また、新エネルギーとして期待されているメタンハイドレードの実用化にも予算を割いてもらいたい。日本近海には無尽蔵に近い埋蔵量があるのだ。アメリカは既に本格稼働に入っている。
そして、芸術・美術のこと。「表現の不自由展」の是非だ。前述したがその「自由」は、公共の福祉に反しない義務と責任を負うのである。日本の象徴である天皇陛下の写真を焼き、踏みつける行為、国旗を焼く行為は明らかにヘイトであり、最大の侮辱行為。中国や韓国でこれをやったら、重罪で逮捕だ。新年から愚痴ばかり、オリ・パラの開催に夢を託したい。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円