今月の課題 「新年を迎えて」 編集主幹 松原 清
新年おめでとうございます。昨年に引き続き、コロナ禍で幕をあけた令和3年でしたが、新型の変異株「オミクロン」の出現で再び世界に混乱を招いています。幸い日本は感染者数、死亡者とも減少し、世界の様相とは異なる状況下にありますが、油断は出来ないし、海外からの感染を水際で止める対策をより緻密に進めなければならないでしょう。ともすると、経済効果を声高に唱える政治家のフライングで海外の行き来を安易に認めてはならないし、空港、港の防疫を十全に見直す必要があると思います。 以前も何度か記しましたが、このワクチンはどうなるのでしょうか。2回接種で大丈夫と言っていた専門家と政府、半年しか効果がない(種類によれば3ヶ月)から、ブースターショットが必要とか。これは、完全なだまし討ちです。誰が責任をとるのでしょう。言いっぱなしで責任をとらない。なぜ、根本的な危機管理が出来ないのか訳がわかりません。治療薬の認可をスルーして、将来どんな後遺症がでるかわからない治験未了のワクチンを子供にまでも広げようとする闇が怖いと思います。インフルエンザのように変異を繰り返すウィルスに対抗するには、人の抵抗力を如何に高めるかが重要であり、重症化を阻む治療薬の開発が急務だと思われます。アビガン、イベルメクチンはいったい何処にいったのでしょう。
話は変わりますが、世界情勢と日本との関係についても不安満載です。人権問題を日本政府はどのように考えているのでしょう。冬期オリンピックも間際に迫っています。日米同盟に亀裂が走れば台湾、尖閣列島問題も急浮上するでしょう。本当にキナ臭い中での五輪です。人類の平和を祈念する五輪でなければなりません。五輪憲章の本質はどこに消えたのでしょう。あまりに、私達は無関心に過ぎると思います。身に降り掛かって事の重大さを知っても後の祭りです。日本政府の動向にも関心を持ちましょう。
そして、美術に関することを少し。へたな意見は無用とは思いますが、美術運動が熱心だった頃、それに携わっている人々も熱かった。政府や官僚に美術の枠を決めてもらうようなことはなかった。運動は潮流となって、美を追求する欲求は人間の倫理感や政治にまで及び、美術家の生き様までにも影響をあたえた。今、この作品が完成したら死んでもいいと言える作家はどれほど存在するだろうか。日本画、洋画が藝術院からジャンルとして無くなり絵画として統合、日本画っていったい何だったのだろう。文化として残すべきだろう。反面、書道が日本の無形文化財に登録された。喜ばしい事だが、その活動を見守りたい。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円