今月の課題 「キナ臭さの狭間」 編集主幹 松原 清
ロシアのウクライナ侵攻から2月24日で早2年が過ぎた。西側の支援もいささか疲れ気味で、ドローン攻撃の応酬となっているようだ。テレビゲーム的感覚で攻撃側の人的被害軽減はあるも、攻撃された方は悲惨である。
ロシアはしきりに核攻撃の脅しを繰り返しており、NATOにフィンランド、スウェーデンが加盟。32カ国体制となった。ウクライナ一部の領土を奪う行動で、ロシアはバルチック艦隊の拠点バルト海を失うに等しいしっぺ返しを受けることとなった。
そんな中、アメリカの大統領選挙が盛り上がりをみせている。もし、トランプ元大統領が再任されたら、西側の支援が途絶えるのではという声がしきりに上がっている。前回の郵便投票、票読み機の異常が記憶によみがせるという常套手段にでてくる恐れも拭えない。
日本の国会はお花畑で、前述したようなニュースは新聞、テレビでは流れない。大丈夫かなと思っているのは私ばかりではあるまい。
とは言いながらも日常は休まず流れている。弊紙は隔月の発行となり、私は通院しながら取材、編集をこなしている。別に今のところ辛くはないが、明らかに体感が落ちている。ドクターストップによる禁煙、禁酒も丸一年が過ぎた。随分と食生活も変わり、いや変わらざるを得なかった。まだ、働けているという実感だけが支えだろう。約40年続けた経験は貴重と思う。
ただ、新たな懸念が一つ加わった。メール便の扱いが使いづらく激変して、ガラッと発送形態が変わりそうで、規定のラベル用紙に県名も入れた住所データを渡して印刷されたものを受け取り、貼付けて発送するという面倒なことを仰せつかった。せっかく作字した名前を使えなくなり、作字はカタカナ書きとなりそうなので、その対応を大至急で考えている。無事に読者に届けられるよう頑張るしかない。
そんな中、うれしいニュースがあった。土橋靖子さんの日本藝術院会員就任の一報だ。女性書家として初めての快挙であり、一昨年の日本書芸院初女性理事長就任以来、待ちに待った朗報である。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円