道一筋

高頭信子 日本画展

■ 5月29日〜6月3日
■ 大田区民ホール・アプリコ地下1F展示室

 

 東方美術協会の高頭信子さんが、青龍社時代から現在に至る作品を網羅した作品集「道一筋」を上梓、5月22日に出版記念と記念日本画展のオープニングを兼ねた祝賀会を品川プリンスの39F「トップオブシナガワ」で開催、大田区長、協会関係者や多くの画友が駆けつけ盛会となった。作品集は時代時代の作品に対する作家の思い、メッセージが記載されていて作品とのマッチングも良く、流石エッセイストとして知られる一面が窺えた。
 「道一筋」と銘打った日本画展には、青龍社研究生時代の唯一残っている18歳(昭和24年)の時の写生。しっかりと対象を捉えた作品だが、この頃本人は純具象の精密描写は自分にはむかないと思い、骨格ある風景画へと変わっていったと言う。龍子師もそのように思われていて見守ってくれたと述懐しているが、綺麗な日本画からの脱却は当初に遡るのである。フォーヴ調を思わせる日本画から、ロシア、プラハへの取材旅行で夢のある風景を取り込み、青龍社解散、東方美術時代に形状外形描写が徐々に消えて行き、色と面の重なりでの表現となって行く。紹介の「暁天」は富士の夕景に太陽と龍雲と星座を暗天に混在させた正に高頭ワールドといえよう。(松)

 

暁 天 (平成18年)

聖護院蕪(青龍社研究生写生十八才)