いせき みちこ展

 新宿京王プラザホテルの企画展として、いせきみちこさんの日本画展が開催され、所属の清興展で00年に文部大臣奨励賞を受賞した大作「白い朝」をはじめとして近作の小品まで約40点の作品がならんだ。
 いせきさんといえば、メリーゴーランドが代名詞となっているが、華やかに回る世界に夢をのせているのだろう。紹介した「夜想曲」は、正に忽然と闇夜に浮かぶメリーゴーランド、幻想の世界へ導くタイムマシーンのようでもある。きらびやかな電飾が回ると、その周りの空気までが揺らめいている。絵具の発色が素晴らしいからだが、もう一点の「旅の終わり メリークリスマス」はファンタジーの世界である。ツリーを飾る光り物をコラージュして雰囲気を醸し、オーロラに導かれるようにサンタを乗せたソリをトナカイが牽き、天に駆け登っていく。そのまま童画として用いたくなる。
 その一方で、完成度の高い花の作品「爛漫(山桜)」や桔梗を秋の草花とアレンジした「穏やか」が並んでいる。じっくりと描き込む実力があってこその優雅な遊びの世界である。

 

 

 花、夢、やすらぎ La,La,La
          
          
■11月25日〜12月4日  ■ロビーギャラリー (京王プラザホテル)

 

 
           夜 想 曲                 旅の終わり メリークリスマス