―出会うものたち―
川嶋 渉 日本画展

 

 66年生れだから、今年で38歳。96年、02年と日展特選を受賞している俊英の日本画家、川嶋渉の初個展。
 日展では水のゆらめく姿を作品にした「みなも」シリーズで評価を受けている。二年前の特選作「水鏡」は風による水紋の揺れに空と森が映り込んで、その場のシチュエーションが想像できるものであった。おもしろい作家だなぁと密かに注目していたところ、偶然に個展開催にであった。画集に粋な言葉が記されていた。釣りが大好きだが、全く釣れない時に別の普段見れないものが見えてくるのだと。時間の流れの中の風景の移ろいである。自然が美しいと感じられることが、絵画表現の起点になっているところがいい。掲載の子猫に足が思わず止まった。(松)

 

    東京展■1月27日〜2月2日 ■日本橋三越本店6階美術特選画廊
   京都展■2月11日〜17日  ■大丸京都店6階美術画廊

    
 
  「子 猫」   40.9×53.0cm