第71回春の院展

 

下田 義寛

「白暈」

 

 めったにない光景に出会えるのは日頃の粘り強い精進の、たまたまの自然の褒美を画家は逃がさない。天空に浮かぶ暈、紅富士、山肌の紺から凍てつく裾の紺への神秘的な彩り。不可思議な原始への回帰。(中)