第65回春の院展 

下田 義寛

「早 暁」

 闇を解き放ちながら雲間を割って旭日が照る。その浄らな光が富士を照らし、まさに霊峰をくっきりと浮かび上がらせる。それは山の姿形ばかりでなく、その中枢までもとらえた画家の精神性が屹立する。