第23回日仏現代国際美術展
笹沼 恭欣
「早春寂光」
温気を全身に浴びて教会の尖塔がいくつも天を衝く。夜空の奥高く暈をまとわって満月が冴えた明かりを照らす。剪定された老樹から若葉が芽を出し、紫紺に包まれた夜気は深々とした寂明に思索をいざなう。(中)