岡田 桂山 の世界展

 

● 11 月3 日〜 9 日
● ギャラリー白百合

 日本南画院同人、日本文人画府常任理事の岡田桂山の個展。出品は、日本文人画府展出品の「水鳥の群れ(100P)」をはじめとして、水墨、墨彩、水彩画など約40点の作品が並んだ。
 岡田氏は愛媛県宇和島の出身で、上京後しばらくして松林桂月の一番弟子であった白井烟巌に水墨の手ほどきを受けた。烟巌師は病没前に、同じく南画院に所属していた片桐白登を岡田氏に紹介したと聞く。その片桐白登師が鈴木篩雪と昵懇で、鈴木氏の日本文人画府の創立に尽力したことから岡田氏が二団体に関わるようになった。
 岡田氏の作品の特徴はきっちりとしたデッサン力に裏打ちされた骨格にある。その正確な描画力が堅さを生むところもあるが、技術の深さが精神的なものに繋がれば更に進化が期待される作家といえる。紹介の「チンクエテッレ村」に見る瀟洒な水彩表現や「寿珠玉」の筆法の確かさ、また空間を活かした枕屏風のすずめ図などを見れば明らかであろう。 (松)

 

 

 

チンクエテッレ村(イタリア)

 

寿珠玉