第56回東方展

 

永井 茅子

「花曇り」

 

 桜の花のころの、薄くぼんやりと霞がかったような季節の情緒を醸すには、月明かりをうけてこそであろうか。華やか過ぎず千々の思いが浮かんでくる。『花曇り朧につづく夕べかな』(蕪村)が思い出される。(中)