第73回春の院展

春季展賞

鈴木 恵麻

「路傍の花」

 

 古い土壁の民家の前に自転車をとめ、そのサドルに後前に少年が腰をかけている。全体にセピアから黒への懐古調で、少年の姿はおぼろである。残像かも知れない。その奥の窓の明かりがアクセント。静寂が覆う。(中)