日展会員
鍵谷節子展
―花の唄・鳥の声―
●11月17日〜23日
●高島屋日本橋店本館6F 美術画廊
日展会員・鍵谷節子さんの久々の個展。いつも日展、日春展、青塔社展での個々の作品しか拝見していないので、華麗な花たちのイメージが定着していたが、今回対極の静かな表現を併せ持っていることを実感できた。
そのひとつが風景画、約1m_4mのスイス・ベルンを鳥瞰図的視点で俯瞰した超大作が出品されていた。西洋に於ける絵図を意識されたのだろうか、金屏風に茶の屋根と白壁の街並の中に聳えるベルン大聖堂、そして街を囲む緑、市街を流れるアーレ川。そのパノラマ図に先ず驚いた。得意の花々や葡萄の実りと丘からの風景を組み合わせた「丘に」「葡萄の丘」も初めて見るものであった。確かに、サブタイトルの花、鳥のテーマ作品は、鮮やかな色調の中に細やかなマチエールがさり気なく施された鍵谷さんのメイン作品だが、今回は穏やかで清澄感ある「森に」を挙げた。水紋が森の静かな旋律を心地よく伝えている。空気感の広がりが新鮮。(松)
